ちびママの日記

忘れられない子

これはとっても個人的なお話なのですが・・・

実は先日1匹の黒白の仔猫を迎えました。

私は今までこの猫を手元に置きたいと理由もなく選んだことはなく

病気だからとか行き場がないからとか、何かしらの理由があり手元に

残す決断をしてきたので、自分自身が選んだのは初めてのことです。

どうしてもそんな気持ちになってしまったのは今から6年前に遡ります。

8年前野良猫のTNRをしていた私は自宅付近にいた野良猫を捕まえました。

女の子でしたし不妊手術をしてリリースの予定の子でした。

この子は近隣の方が転居するときに置き去りにされた子だったと

後で近所の方のお話で知りました。

動物病院で検査したらエイズ、白血病のWキャリアであることが判明したため

迷うことなく自宅での保護を決め自宅の他の猫とは完全に別室で暮らしたのですが

1年後、病気が発症し1年の闘病生活のあと旅立って行きました。

その子をノエルと名付けたのはクリスマスに来た子だからでしたが

僅か2年ほどしか共に暮らすことは叶わず、私のこころの中で心残りとしてずっと

思い続けていました。

たくさんの保護猫たちとの関わりの中でもノエルに似た子を見ても

ああ、ノエルと違うとつい思ってしまっていたのですが

今月、ノエルが逝って6年目に錯覚かも知れませんが、ノエルだ!と

直感的に思った子に出会ったのです。

その子も野良猫の子で保護猫ですが、やっと会えたと思えたのでした。

どうしてノエルをそこまで追い求めてしまったかと言えば

僅か2年しか暮らせなかったこともあるのですが、やはりWキャリアの子のお世話や

闘病は強く私の中に残っていたからかも知れません。

まだ若い(たぶん8歳くらい)であったノエルが不憫だったこともあるのでしょう。

旅立ちのとき、今度は仔猫のうちから私の元へおいで

私はノエルをきっと見付けるから、今度こそ長く幸せに暮らそうと見送ったのです。

ノエルは生前とまったく同じ白足袋を履いて来てくれました。

なかなか懐かなかった子なのと言われて迎えた子は、その日のうちから

私の腕のなかで喉を鳴らしたのです。

2代目ののえる、通称をのえちゃんと言います。

私は先代のノエルにもっとたくさんの愛情を与えてやりたかったのですが

叶わなかった分を2代目ののえるとやり直せるのだと思えたのです。

もちろんノエルとのえるは違う猫なのですが、愛し足りなかった・・・そんな想いは

心の中の棘になっていたのでしょう。

その棘が溶けていくような気がしています。

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