昨夜、父が永眠をしました。
91年の生涯でした。
最期の時は傍に居られたらと願っていました。
そして願いは届けられ私は最期の一瞬を共にすることが出来たのです。
個室のベッドの上の父
私は傍らに座って幼い頃のことなどを思い返していたのです。
クリスマスイブ、プレゼントに私が欲しかった品がなくて
夜の街を父は私を連れて何軒も探し歩いてくれたこと。
雨の夕方、学校の下校時間
自転車通学だった私は合羽を持っておらず、父はバイクで届けに来てくれました。
合羽を着て自転車にまたがりゆっくり進む私(当時膝を悪くしていました)
父は私の後ろを見守るようにバイクでついて来てくれました。
寒い日でした。
帰宅したらすぐに私を温めてくれた父。
成長し結婚をして初めての子を授かったとき
女系だった我が家に来た初めての男の子に狂喜乱舞
私が父にした唯一の親孝行だったかも知れません。
まだ温もりのある父に、お疲れ様でした。ありがとうございましたと
もう辛いこともなく身体も楽になれたでしょう。
最期の時は私とふたりきりでした。
妹たちも連絡を受けて急いで駆けつけて来てくれましたが
間に合いませんでした。
でも、きっとそれは父の最期の優しさだったと思います。
妹たちは私と違い命の見送りに慣れていませんから
辛い思いはさせたくなかったのでしょう。
今週土曜日が通夜、翌日が葬儀と決まりました。
感謝を込めて父を見送りたいと思っています。
妹の家のドッグランで幸せそうな在りし日の父
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