8月の風をまとった空気は今が夏と主張しているようです。
この厳しい夏を乗り切れない子もいるのでしょう。
昨日の早朝、突然の訃報が届きました。
可愛い盛りの子猫が朝冷たくなっていたと。
前夜まで他の猫たちと遊び、よく食べ、体調不良の気配もなく・・・
自分が何か見落としたのだろうか?気づけなかったのだろうかと
飼い主さんはご自身を責め深い悲しみの中にいました。
その子は6月に保護をされた子でした。
子猫が隣家で鳴いているがどうしたらいいのでしょう?との相談があり
聞けば数日鳴いていると。
これ以上待ってはいけない!と話し私は直ぐにかかりつけの先生に連絡を
して捕獲器の手配をして借りに走りました。
相談者さんには、直ぐにちびママの家まで取りに来るように伝え
捕獲器の使い方や置き場所、どんなご飯を仕掛けるかなどを教えて
渡したのでした。
すると1時間もしないうちに、子猫を保護出来たとの喜びの報告が入り
そのままちびママの家まで連れて来てもらったのです。
可愛らしい茶白の男の子でした。
翌日朝を待って捕獲器をお返ししながら受診し、この小さな子の幸運を
喜んだのは、まだついこの間のことだったのに。
その後、この子は捕獲をした相談者さんのおうちの子になりました。
名前を付けてもらい、ご家族みんなに可愛がられ、一度偶然に病院で
会ったときには、シャーシャーもずいぶんとマシになっていたし
なによりも相談者さんの穏やかで嬉しそうな笑顔に安堵していました。
その子が天に召されてしまった?
なんとお慰めしたらよいのだろう・・・言葉も出て来ません。
ただ、子猫の突然死はあるのです。
今日も獣医さんとこの件についてお話をしましたが、専門職の先生ですら
防ぎようもなく兆候も気づけないことはあるのだと伺いました。
あの子はあの時、見捨てられずに保護されて飼い猫として迎えられ
短すぎる時間ではあったにせよ、幸せでなかったハズはないのです。
逝ってしまった命を愛おしんで悼んでくれる人の傍で生きたのです。
それだけが救いなのだと思います。
今はただ子猫やご家族の皆さまの心の痛みが癒されますようにと
祈ることしか出来ません。
命とはなんと儚くそして尊いものなのでしょうね。
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