このところ、リリースを控えた手術後の野良猫さんを預かることが多いのですが
彼女たちは2階のちびママの家のフロアには入れず、1階の部屋で
必要な期間、静養をして元過ごしていた場所にリリースをされます。
お世話をするうえで、特に気を付けていることは
徹底的に無関心を装うということです。
間違っても仮名なんかつけて、〇〇ちゃん、なんて声掛けはしません。
静養が終われば、再び外での暮らしが始まる子たちですから
懐かせてはならないのです。
可愛いと思ってしまう自分がいます。
でも本当にその子の行く末が安全であれと願うならば
人間を警戒する野良猫気質をそのままに戻す必要があるのです。
これも切ないことではありますが、自分がその子の一生を抱えられないのなら
致し方ないことなのですが、こんな時はああ、本格的なシェルターと資金が
あればなぁと思ってしまうのですね。
まあしかし、人に保護されることが猫に幸せなのかというと
それは・・・猫に聞けないのでわかりません。
でも外での暮らしは厳しいし交通事故などの危険もたくさんあります。
餓えや暑さ寒さ、病気になったら命取り
そんな厳しい現実との背中合わせの自由です。
考えても正解にはたどり着けないので、せめて自分が出来ることだけでもと
思うのでした。
↑昨年保護されたばかりのsioくん
扁平上皮癌の疑いがありリリースしなかった(出来なかった)子です。
↑
今年のsioくん
傷だらけのお顔や汚れた被毛が、すっかり綺麗になり扁平上皮癌に移行しなかった
日光過敏症もきれいに消えました。
身体もふっくらとして毎日のブラッシングで艶々です。
これらが自由を捨て人と共に生きることで得たものです。
すっかりと飼い猫になったsioくんのアザラシポーズ
住めば都とも言います。
リリースされず残ったのもご縁なのかも知れませんね。
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