さて、今月は4兄妹のほかにもご縁が繋がり入所した
20歳の男の子がいます。
飼い主さんは突然天に召されてしまいそのお身内の方たちが
この子のお世話を続けて来ましたが、お住まいのご事情や体力など
いろいろな問題でちびママの家にお問い合わせをいただいたのです。
お話を伺ったとき、正直お引き受けすることは何ら問題はないのですが
この子の幸せはどこにあるのだろうと考えました。
住み慣れた環境で過ごすことが1番なのですけれども。
でも飼い主さんの居なくなった部屋でひとりぼっちでいることは
例えお世話に通ってもらえたとしても、それはどうなんだろうかと。
お迎えしてからわかったことは、この子は目が見えなくて耳も遠くて
この子には私の手の温もりだけが全てでした。
耳が遠いので大きな声でひなるように鳴きます。
大丈夫だよ~ここにいるよと触れると安心したように泣き止むのです。
性格の良い本当に可愛らしい黒猫さんでした。
年齢を考えれば、あとどのくらい一緒に居られるのかもわからないですが
ただただ可愛いと思っています。
抱っこしてはよ~しよ~しここにいるよ~と撫でると嬉しそうにごろごろと
言ってくれるのです。
亡き飼い主さんはくまちゃんと呼んでいたそうです。
その後お世話をしていた方にはくろちゃんと呼ばれていました。
私はくまくろちゃんと呼んでいます。
この小さな命
でも本当に尊い命
高齢だから、目が見えないからと言って行政に処分に出すようなことをせず
ちびママの家に託してくださったお身内の皆さまの優しいお気持ちに
くまくろちゃんは守られました。
よくぞ見捨てないで託してくださったと思います。
皆様から受け取った命のバトンを私は抱きしめて過ごしていこうと思います。

くまくろちゃんは今個室で過ごしています。
目が見えないので段差のあるものは危ないので置かずにベッドとトイレ爪とぎのみです。

ベッドの中にはいつもホッカイロを入れて暖かくしてあります。
お天気の良い日には広間に連れて行き日向ぼっこをして過ごします。
この可愛らしい子と少しでも長く共に過ごしたいと思うばかりです。










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