ちびママの家には実際に入所となる前の「生前契約」というものがあります。
飼い主さんに万が一のことがあったら、共に暮らしている猫さんの行く末は?
そう考えると不安でならないという方のために。
そんなこの生前契約をお申込み頂き契約書を取り交わした方からお電話がありました。
共に長く暮らして来た子が天に召されたとのこと。
電話の向こうの涙をこらえながら話されている情景が目に浮かびました。
もうすぐ19歳になろうとしていた年齢の長く慈しんで来た子の旅立ち
どれほどのおおきな哀しみであろうかと私も言葉に詰まりました。
でも、どんなに辛くても良かったのです。
飼い主さんの元で一生を終えることが出来たのですから。
私とはご縁がなかった猫さんですが、それで良いのです。
ちびママの家はどうしてもの事情があり行き場に困った子たちの施設です。
私に託してくださった飼い主さんの皆様も出来ることなら手元で最期まで
共に暮らしたかったと涙される方ばかりです。
今日、お電話をくださった方がちびママの家を訪ねてくださいました。
生前契約をしていたおかげで安心して過ごすことが出来ましたと
有り難いお言葉を頂きました。
そのお言葉を戴いたことは私にとっては何よりの贈り物でした。
旅立ってしまった仔はこの世では私とはご縁がありませんでしたが
私と飼い主さんを繋げるお役目を持った子であったと思うのです。
人であれ猫であれ、みんな何かしらの存在意義を持ちこの世に生を受けて
くるのだと思っています。
愛された一生を送れたその子のたましいはきっと安らかなことでしょう。
そして飼い主さんと離れ、私の元にやって来たたくさんの保護猫や入所の猫たち
私はこの子たちが可愛くて可愛くて可愛くて・・・
どうしてこんなに愛おしいのだろうかと思います。
ちびママの家は私自身がこんな施設が欲しかったと思ったものを形にしたものです。
どんな生い立ちであれ、どのような環境で育ち生きて来た子であれ、
人が好きでも嫌いでもまったく構いません。
ここにご縁のあった子たちは皆愛されるのです。
障がいがあって歩けなくても立てなくても、足が欠けていることも
ちびママの家では何の問題もないのです。
人も猫も一生は波乱万丈な子もいれば平穏な子もいるのは同じことですが
終わり良ければ総て良しなのかも知れませんね。
ぴーちゃんとみっくん
このカタチを見る度にアフタヌーンティーを連想してしまう私です。
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