ちびママの日記

所有権の譲渡の訳

高齢猫専門移住受入施設ちびママの家では入所するときに

「猫の所有権の譲渡」をしていただいております。

これによって飼い主はちびママの家になるわけですが、何故この手続きを

していただくかと申しますと、おおきな理由は「医療費」です。

所有権がちびママの家にありませんと、怪我や病気などで通院した場合には

所有者である飼い主さんに判断を仰ぎ、かかった費用はご請求しなければなりません。

一時預かりと入所のおおきな違いはここにあるのです。

先日入所したばかりの子に健診で口腔内の腫瘍が見つかりました。

もちろん、見つかったその場で先生に手術による切除をお願いしました。

その日のうちに入院し夕方に手術、そして翌日に無事退院して来たのですが

ちびママの家の子であれば、費用が幾らかかろうがその子にとって最良の決断を

迷わずに選択できるのです。

かなり大きな腫瘍でしたが、無事に退院できて本当に良かったです。

私は週のうちほとんど動物病院にいます。

高齢猫の施設ですから、猫たちも抵抗力や免疫力など若い頃と違い

衰えている子もいますから、早め早めの受診をしているのです。

ちなみに今日は午前中に2匹、午後に3匹の受診でした。

ちょっと風邪気味でも直ぐに病院に行く方です。

大袈裟に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、長くボランティアの活動を

していた経験上、仔猫と年寄りは待ったがきかない!ということを

常に忘れません。

さて、今日退院したのはジッポちゃんです。

健診を早めたのは入所するときの飼い主さまの言葉でした。

あごの下にしこりみたいなものがあるような気がする
カリカリのご飯は食べにくいようだ
何となく気になる

この「何となくへん」という飼い主さまにしか分からない感覚は大事です。

入所のときにいろいろと聞き取りが出来る場合には伺うのはこのためです。

ジッポちゃん、今日から1週間はカリカリではなくウェットタイプの柔らかな

食事ですが、本人は何だか嬉しそうに食べていました。

今後は定期的に健診をして、健康で長生き出来るようにと願っています。

そう言えば今日、ある方からご質問を戴いたのですが

入所後は病院にかけてももらえるのですか?と。

もちろんです!

というよりかなりマメに通院します。

え?その程度で病院に行くの?と言われるかも知れませんが

大丈夫だろう・・・の「だろう」という感覚は1番危険だと思っています。

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