昨日の夕方、1年ほどちびママの家の猫たちのお世話をしてくれていた
Y君から電話がありました。
猫が道で倒れてる!と。
生きているの?死んでいるの?と聞くと、どうやら交通事故に遭ったばかりらしく
身体には温もりがあるけど・・・・死んでしまっている。。。残念な答えでした。
どうすればいいですか?と訊かれました。
もう呼吸を止めてしまっているならば、出来ることはひとつだけです。
亡骸を拾って斎場に連れて行ってあげてね。出来るなら。
出来るなら、と付け加えたのは事故死した子は身体が傷んでいることが多いからです。
なので、無理ならせめて道路端に移してあげて、これ以上轢かれないように。
そして回収してくれる窓口があるから電話を1本入れてあげて欲しいと伝えました。
まだ仔猫だったようです。
彼は電話の向こうで考えあぐねている様子でした。
仔猫は頭を強く打ったようで眼球が飛び出ているとのこと。
この状態の子を拾ってね、と言っても簡単なことではないのも承知していますが
Y君は見事に自分自身との闘いに打ち勝ってくれました。
仔猫、拾いました!
よくぞその子を掬い上げてくれました。
それが出来るのは現場にいるY君だけなのですから。
こう言う子を拾ったのは初めてだとのことですが、ちびママの家に居る時に
私が事故で亡くなった子をよく連れ帰るのを見ていましたし
普段から猫が好きと言っている自分自身が居て
猫が好きだと言うのは上辺だけのことだったのか、こういう子は見捨てるのか・と
かなり我がこころとの葛藤があったそうです。
Y君が轢いたわけではありません。
Y君に拾わなければならない義務はありません。
でも何の責任もないところでも、見捨てる自分を自分自身が許せるのか?と
深く考えてくれ、仔猫の亡骸はこれ以上轢かれることもなく、その場で朽ち果てる
こともなく斎場に運ばれました。
名前、付けてあげてね、とお願いをしました。
この世では生きてご縁がなくても、見送るお役目を貴方は神さまから頂いたのだからと。
名前、付けました!お見送りをしました!と私に報告をしてくれたY君の声は
とてもとても美しく感じましたよ。
ありがとう、お疲れ様でした。
彼は仕事中だったので、また次の現場に走りますと言って電話を終えましたが
拾わないわけにはいかないじゃないですか~
そのまま置いておいたらきっとカラスとかたぬきの餌になっちゃうかもねぇ
私は目が飛び出ていようが内臓が出ていようが、頭が半分なくても拾えますけどね
って言われたら・・・・とか何とか申しておりましたよ。
昨年私が拾ったまいちゃん
Y君が横たわる仔猫を見付けたのは奇しくもまいちゃんを拾った場所から
ほど近いところでした。
助かる命、召されてしまう命
野良猫で生きるということは本当に生と死が紙一重なんですね。
*交通量の多い場所では無理な回収は事故の元になります。
どんなに連れて帰ってあげたくとも諦める判断も必要です。
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