ちびママの日記

伝わる想い

ちびママの家には以前助っ人スタッフさんがいました。

いろいろな事情があってうちの社内の1室に住んでいました。

今は立派に独立をして会社を経営していますが、順調に会社が軌道に

乗ってもうちに居た頃のことを未だに感謝をしてくれていて

猫たちにおやつなどの贈り物をしてくれています。

そんな彼から今日は午前中に電話があって

仕事で移動中の道路で黒猫が倒れていたと。

もう息はなく硬直していたけれど、酷い雨の中そのままにしておくのは

不憫でならなかったからと言います。

亡くなっている子を見つけたとき何をどうすれば良いのか私は事あるごとに

彼に伝えていましたし、私がしていたことを彼はよく覚えていてくれました。

土砂降りに近い酷い雨の中、どれだけの人が死んだ猫を救い上げられるでしょう。

もちろんこれが初めてのことではありません。

最初の頃は直視するのも辛かったでしょうし、ましてや拾いあげるなど

かなりハードルが高かったことでしょう。

でもちびママの家のお手伝いをして猫たちと暮らした日々が彼を変えました。

いつの間にか猫を愛すべき命として捉えられるようになっていたのですね。

今日は友引なので斎場はお休みです。

この黒い猫は明日、火葬されにじのはしに向かいます。

今日はどうすれば良いのかと訊かれたので、ドライアイスで冷やしてあげて

なるべくエアコンの効く涼しい場所に安置してあげてねと伝えました。

今日が友引だったのはね、きっとこの子がこの世で最期の夜を

飼い猫として過ごしたかったからだと思うよと私が言ったからか

その後LINEで写メが届きました。

黒猫さんに綺麗なお花が供えられています。

名前もつけてくれました。

そして彼がこう言ったのです。

ずっと私のすることを見ていたからと。

そうか、ここに居た時私がどうやって事故で亡くなった子を拾い

どうやってお見送りをしていたのか、本当にちゃんと見ていたんですね。

黒猫さんのたましいがどうか安らかでありますように。

明日名前のある子として、たった一晩ではあるけれど飼い猫として旅立ちます。

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