歳を取るまで、飼い猫としてずーっと暮らして来た猫が
いろいろな事情で高齢猫専門移住受入施設 ちびママの家に移住することになった時
飼い主さんの心配は、この子がここで幸せに暮らしていけるだろうか?と
いうことだと思います。
猫だけじゃなく飼い主さんにとっても初めてのことなのだから
ご心配や不安はとてもよく分かります。
私は今まで、飼育放棄されて殺処分の対象になってしまった老猫を
家に迎えて来ましたが、来たばかりはやはり不安そうにしています。
まったく知らない場所に来たら人間だって不安ですよね。
しかも猫には引き取られた理由が分からないのですから。
ちびママの家は35畳以上あります。
慣れてしまうと猫たちには広くてパラダイスですが、最初から部屋に放して
さあ遊びなさいねーなどと無神経なことはしません。
先ずは、環境に慣れることから始めます。
専用のケージを部屋に置き、その中で自分は安全な場所にいるということを
理解してもらうのが最優先です。
少し慣れたらケージの扉を解放して、出たい!と思ったら出られるという
状況を作ります。1歩、また1歩とその子の気持ちに合わせて徐々に慎重に。
そして、ほんの少しでも怖いとか不安を感じたときに逃げ帰る場所として
しばらくケージを使うのです。
そうこうする間に、猫たちは部屋に慣れ、他の猫にも慣れ、のびのびと暮らせる
ようになるのです。
入所して来た猫の気持ちに寄り添うこと
ちびママの家では、何よりもそれを大切だと考えています。
和室の柱に麻のひもを巻いてあります。
柱で爪を研ぐのは一般家庭ではNGですが、ここは猫の家ですから
爪、研ぎ放題です。(^-^)
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