今月はのぶくんとのお別れがあったのですが実はもうひとつの訃報が届いていました。
5ヶ月間お預かりしていたぎんちゃんがにじのはしを渡ったのです。
飼い主のお母様が亡くなりお嬢さんが引き取るにしても家を建築中で
完成するまで待たねばなりませんでした。
引っ越しが完了したらお迎えに来ますと言われたのですが、それから毎週末になると
ぎんちゃんに面会にいらしてくださいました。
そして愛おしそうにぎんちゃんのお世話をして、他の猫たちにもたくさんの
愛情を注いでくれていたのです。
ぎんちゃんは18歳
目も見えておらず、足も悪くジャンプも出来ず耳も遠くトイレの失敗もあると伺いましたが
ちびママの家に来てトイレを使えるようになり何の問題もない日々を過ごしていました。
しかし私は遺された日々が長くはないことを感じていました。
やがてトイレの場所がわからなくなりました。
お迎えに来るまでぎんちゃんは持つだろうか・・・間に合うだろうかと
それだけが気がかりでしたが、7月の末におうちも完成しお引っ越しも終わり
ぎんちゃんはお迎えに来てくれた娘さんご夫妻に大切そうに抱かれて帰って行きました。
5ヶ月共に暮らしたぎんちゃん
これが今生のお別れになるだろうと思うと切なくも思いましたが
新築の家にはぎんちゃんのお部屋が用意され毎日幸せに暮らせることは
毎週お会いしていた娘さんのお人柄を見れば心配はなにもありませんでした。
帰宅してからも元気に暮らしているぎんちゃんの写真なども送っていただき
良かった・・・間に合ったと安堵していたのですが
突然の訃報でした。
胸が締め付けられる想いがしましたが、帰って2週間と少し
ぎんちゃんはこの上なく優しい時間を生きたのです。
亡くなる前夜、夜間救急にまで走ったと伺いました。尽くせる手はすべてしてもらい
ぎんちゃんはご家族の見守る中で旅立ったのです。
可愛らしい子でした。
お顔がまあるくて、愛らしくて・・・・
娘さんは見送るお役目はどんなにか辛かっただろうかと思います。
でもきっとこんなにも心優しい女性だから神さまからお役目を授かったのですね。
今頃ぎんちゃんは、あちらの世で大好きなお母様に抱かれて喉を鳴らしていることでしょう。
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