ちびママの日記

自分を責めないで

高齢猫専門移住受入施設ちびママの家は老猫のホームです。

入所して来る子たちは長い年月人と暮らして来た猫たちです。

何らかの事情で一緒に暮らせなくなった飼い主さんたちは、それこそ必死で

愛猫を安心して託せるところがないかを探してちびママの家に辿り着きます。

直接の飼い主さんではなくその方の娘さんや息子さんということも多いです。

入所の日、号泣される方もいます。

溢れる涙を必死に堪える方もいらっしゃいます。

そしてほとんどの方がこうおっしゃいます。

最期まで飼ってあげられなくてごめんね・・と。

ご面会の時もずっと猫さんに詫びている方もいます。

それほどに守りたいと願い守り抜いた皆様なのに・・・・

ご自分を責めていらっしゃるのです。

動物を飼うなら最期までお世話をするべきだと、誰に言われなくても

ご自身が1番わかっている方々だから我が身を責めてしまうのでしょう。

でも、人生は思うようにばかりは行かないことの方が多いと思うのです。

最期までお世話をするとは、その子が一生安全に暮らせる道を歩ませること

なのではないかと思うのです。

ご自分にそれが出来ないのであれば、代わりに出来る人に託すのが

本当の責任だと私は思っています。

あまりにも多く殺処分に持ち込まれる子を見て来ました。

それもあと数年頑張れば寿命になるでしょうにという年齢の子たち

うちで引き取った子たちは2年~5年で寿命を迎え旅立って行きました。

けれど、個人で引き取れる頭数には限りがあります。

だからこそ立ち上げたちびママの家です。

例え有料でもそれで猫が助かるならと思う方は必ずいる筈!そう思ったのです。

ちびママの家は飼い主さんと私が「助けたい」という同じ想いで繋がっているのです。

ですから、どうかご自分を責めないでください。

それでなくとも愛猫との別れだけでも耐えがたい辛さであろうかと思います。

親御さんが飼っていた猫の行く末をお子さんたちが必死で繋げた方も

人にはそれぞれに事情があって、別世帯で暮らしていれば皆さんいろいろあります。

簡単に引き取ってあげるよ、なんて言えるはずもありません。

私はこう思います。

ちびママの家は命を繋げるための場所なのですから、此処に繋げるために

頑張ってくださった皆様の魂は尊いと。

生かす道を模索してくださった方の子たちだけが明日を約束されるのです。

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