ちびママの日記

幼い頃の価値観

ちびママの家に愛猫の入所希望の方とお話をしました。

するとやはりいつも聞くフレーズが出て来ました。

比較的、何方とお話をしても皆さん同じことを言われるのです。

「最後まで飼ってあげるのが飼い主の責任なのに、この子に申し訳なくて」

とても優しい方なのですが、連れ合いに先立たれお独り暮らしです。

ご自身の健康状態も不安を抱えています。

そんな中猫ちゃんが酷い夜鳴きをするようになりました。

集合住宅で近隣の方のご迷惑を考えてしまうその方は夜中に

起きる生活になってしまいました。

悩みに悩んで連絡をくださったのは、もう限界に近かったのだと思います。

何よりも夜中に鳴く子にイライラしてしまうご自身をも責めていました。

大丈夫ですよ

ちびママの家は施設なんです。

夜中に鳴いたら、おお今日も大きな声が出せたねと褒めてもらえます。

トイレを失敗しても、トイレまで行けたのはすごいねぇと褒めてもらえます。

トイレまで行けなくても、ちゃあんと出せたねー良かったねぇと喜んでもらえます。

徘徊していたら、一緒に歩いてねぇねぇ疲れない?と声をかけてもらえます。

ご飯を食べたのを忘れて、ごはん!と鳴いたら、じゃあ一口ねと何かもらえます。

そんな話をすると、うちでは出来ないと泣かれますが

当たり前じゃないですか、ちびママの家は高齢猫の施設なんですから

一般の住宅では大変で困りごとになってしまうことが、ここではそうならないのです。

トイレが出来なくてもおむつも使いません。

少しでもストレスの原因は避けたいのです。

飼い主さんと猫の幸せ

生きて行く上でそのどちらもが大切なことだと思います。

私が幼い頃、老人ホームというものが出来始めました。

近隣の奥さんたちや私の母親までが口々に同じ話をしていました。

親をホームに入れるなんて!

それが今はどうでしょう。若い方々はご自身の人生設計の中に

将来はホームに入ると決めている方さえいる時代になりました。

物事の価値観は時代と共に変化をするものです。

人間であれ猫であれ、ホームが良いとか悪いとか1番大切なのは

そこではなくて、より適切なケアをしてもらえ毎日を快適に過ごせるかどうか

だと思います。

飼い主の責任とは、最期まで共に暮らし看取るということのほかに

自身がお世話が出来なくなった時、その子の安心で安全な環境を

整えてあげることもあるのではないかと思うのです。

そのためのひとつの選択として施設があります。

毎晩ぐっすりとお休みになって翌日は元気でちびママの家に

ご面会にいらっしゃれば良いですよとお話をしました。

入所日も決まりこちらでもお迎えの準備に入りました。

すっかり個室を卒業してフリーになったあずきちゃん

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カレンダー

2023年7月
« 6月   8月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
PAGE TOP